◎魅惑の栃木・日帰り秘宝館巡礼◎
せっかくの連休だから！

　まずは地下鉄で浅草に出て、東武伊勢崎線準急に乗り込んだ。途中、快速に乗り換え、東武線今市駅で東武鬼怒川線に再度乗り換え。快速電車のみの旅は(たまにするけど)やっぱりしんどいかな？と思いきや、徹夜のためか爆睡、あっと言う間に目的地☆新藤岡駅(鬼怒川線最終地点)へ。
とは言え、時間はすでに１０時４５分になっていた。

　駅から車通りの激しい国道１２１号線を徒歩で北上。歩道が極度に狭いため何度もはらはらしつつ歩くこと２０分弱。あった！あったよ！ 下野国風俗資料館「鬼怒川秘宝殿」！！

　まずは賽を降る藤純子(多分)に似た蝋人形に御挨拶。１５００円を払って中に入ると、あれあれ、お客さんが結構来てる。
　巨根で有名な弓削道鏡を崇めた(?)でかい石の男根、 豊臣秀吉が酒を飲みつつ優雅に５Pする様子(蝋人形)、 栃木名産干瓢を収穫する女性と男性がバックで絡む様子(どちらも蝋人形)など、栃木県は性に対しておおらかな土地柄だということを学ばせて頂きました。

　最後は売店でおばちゃんに春画についてのレクチャーを受けました。歌磨呂や北斎らが描いた春画は日本では最近まで公開が禁止されていたけど、漸く解禁されて日本本国でやっと画集が出版されることになったんだって。欧米では既に春画は芸術として認められていたそうな。勉強のためにも、北斎の春画を一冊購入(1800円)。電車で読みふけったよ。

　いやあああ、寒い！寒過ぎる！震えがとまらん！そんな小雨の中、藤岡町の植物は異様に鮮やかに映えていた。栃木の人は木々や花を愛でている。いろんなお家のお庭に、四方を取り囲む山々に、新緑の木々、美しい花々が咲き誇っていた。

　さてさて、電車の時間に合わせて藤原町をぶらぶらした後、東武鬼怒川線快速に乗り込み、目指すは東武宇都宮駅。途中で駅弁を食べつつ、春画を読みつつ、一度新栃木駅で乗り換えてまたまたあっという間に着いた！とは言っても、１３時３０分に乗って宇都宮に着いたのは１５時２５分。。。着いたからといって安心はできません！バスに乗るのです。ベストセラー本ではないけれど、私はけっこう方向音痴。現地の方を質問攻めしてようやくバスに乗れた。関東バスに４０分程揺られ、中徳次郎(なかとくじら)停留所下車(610円)。１０分程てくてく田舎道を歩くと！あったあった！わらぶき民家のような建物が！ 博物館「性神の館」に着いたのは閉店も近い１６時５０分。後一時間しかないじゃん！！ 大変だ！！

　女性器の形をした入り口から入ると、オーナーの純平氏が丁寧に迎え入れて下さいました。しかもなんと！オーナー自ら、展示物を解説してくれるの。今まで4ケ所の秘宝館を巡礼したすずですが、解説付きは初めて。オーナーの熱い想いに感動。前半は純平氏、後半は奥方の君子さんが解説してくれました。

　まずは国内の男性器・女性器に関係する祭りやお寺、信仰についての説明。次は海外の事例説明。分厚いスクラップブック片手に、陳列された品物を分かりやすく面白い説明が続きます。しかも、説明の仕方が非常に素晴らしい。ほんま、しゃべりの達者なお二人。

　鬼怒川秘宝殿でかなり興味が湧いて来た春画も、日本のものだけでなく中国やなんと朝鮮半島のものまで！あああ、勉強になるわあ。。解説を一通り受けた後、１０分のエロ映画を鑑賞。桃尻ナースと変態医者のセックス映画なんだけど、医者役の男性がいい味してた。

　映画を見た後、売店でダッチワイフを触らせてもらい、挙げ句の果てには！バスでしかも一人で来た私を可哀想に思ったのか、駅まで車で送ってくれることに！なんてホスピタビリティ溢れる秘宝館なんだ。。感動。送って下さったのはオーナー御夫妻と親交厚い女性だったんだけど、車中で色々と面白いお話を聞かせていただきました。感謝感謝です。

　そして無事、１８時半の快速電車に乗ってしばらくしたら。なんとオーナーから「ちゃんと電車乗れた？」心配の電話までいただきました。(前日に、道をたずねるために私が一度電話していて、その時の番号が履歴で残っていたそう。 )

　皆様。日光観光に行く際は是非！「性神の館」を訪れて下さいね！ほんま勉強になるよ！

　さてさて、２１時３０分には自宅に無事戻ったすずです。１５時間に及ぶ巡礼は無事終了。

　いい旅させてもらいました。うふっ☆